ストレスがかかっていても気づかない・・・
前回のつづきです。
現場で、誰かに気軽に相談できる環境ではなくなり、どんどん追い詰められていきました。
発達障害の人は、職場環境の変化や世情の変化により、ストレスがかかりやすいようです。
それでも、入社当初からの現場社員がいるうちはよかったのです。その社員さんも異動になり、ますます相談できる人がいなくなりました。
今回、退職にあたって、自分の一昨年、昨年の勤怠を見返してみたのですが、ある時を境に、急激に出勤率が悪くなっています。
①前社長の退任、大手通信系グループの傘下に入り、子会社へ。
②その後、社内環境の変化、現場社員の異動。
大きなきっかけになっています。
最近ですが、母とは、意見が合わず口を開けば、怒鳴り合いの大喧嘩になりますが、ひとつだけ、母に言われてほっとしたことがあります。
「会社に行けなくなったのは、あなたのせいではない。」
これは、近くで見ている家族にしか言えない言葉だったと思います。
当時は、あんなに頑張ってきた仕事に急に行けなくなってどうしたんだろう?と自分でも分かたない状態で、自分を責めまくっていました。
そして、去年、1月は有給休暇でしのいだものの、2月中旬、休日にスマホのゲームをやっていて、とつぜん激しい眩暈に襲われました。
しばらくすると収まったものの、その後、激しい回転性の眩暈が数回繰り返され、耳鼻咽喉科を受診すると、「メニエール病」と診断されました。
(現在は、めまいは出ていませんが、左耳、時々右耳の耳鳴りと、左耳がやや聞こえにくいです。耳鳴りは治らないそうです。)
さらに、3月に入ると同時に、食中毒になってしまいました。
そして、コロナウイルス感染拡大に伴う世情不安・・・。
緊急事態宣言が発出されると、完全に家から出ることもできなくなってしまいました。
私は、野球が大好きです。
センバツ高校野球は中止、プロ野球も開幕が6月まで延期、開幕してからしばらくは無観客開催でした。
さらにもう一つの趣味である城めぐり。観光客の殺到する姫路城のような有名な観光地はともかく、訪れても誰もいないような人里離れた山城でさえ、訪問することが難しくなりました。
私は、ストレスをどこに吐き出すこともできず、完全に自分の中に引きこもるしかなくなってしまったのです・・・。
周囲は、「休みすぎ」だとか、「ちゃんと仕事に行け」だとか、責め立てるようなことしか言われませんでした。
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一昨年の12月に15日発生した有給は、12月、1月、2月で使い果たしていました。
この期に及んでも、私は、「会社に行けなくなったのは、自分が弱いからだ。自分のせいだ。」と責め続けていました。
自分が、頑張れないのが、ストレスのせいだとは思ってもおらず、自分が努力が足りないからだ、と自分を追い詰めていました。
一時は、投薬もやめ、通院もしなくなっていたのですが、定期的に受診していた、かかりつけの内科クリニックの院長の勧めもあり、また、自分でもどうにもこの地獄から抜け出せない、と感じ始め、まずは、以前、通所していた発達障碍者支援センターの門をたたき、続いて、職業支援センターにも相談に行きました。
そこで、今のカウンセラーのAさん、主治医のB先生に出会うことができました。
このことがきっかけで、それまでの何も見えない暗闇の中に、少しずつ光が、差し込んできたのです。
つづく
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