MOS資格を取っても意味はない!?
今回の記事は、精神障碍者保健福祉手帳をお持ちで、これから、障碍者採用枠で就労を目指す人向けの記事となっております。
企業見学、セミナー、実習、ワークショップなどに参加した私の体験と、普段、自宅でもオフィス系ソフトを健康管理、自己管理に活用している実感をもとに、個人的見解を述べさせていただきます。
まず結論。
MOS資格は、就職には役立ちません!
理由①
実務ではほとんど使わない機能が多いです。
実習で事務作業をやっていて求められるのは、関数を使えることではなくて、支持者に相談して、わからないことは質問して確認し、正確に支持された通りの作業ができることが求められます。
VLOOKUP関数とか、SUMIF関数なんて、就職の時点で使えなくても全く問題ありません。就職してからでも覚えられます。
理由②
企業は、履歴書の資格欄など注目しません。
これは、定型発達の方の一般枠での採用試験だとまた別なんでしょうけど、障碍者採用の場合、
①健康管理ができているか?
②日常生活の管理ができているか?
③困ったことや不調になりかけた時に、自己対処ができるか?
④自己発信して、他者に報告・連絡・相談ができるか?
⑤メンタル不調の時に相談できる人がいるか?
この5つで、6割以上決まります。これができていれば、書類選考はまず落ちることはありません。面接もほぼ、通るでしょう。
まとめとして、企業は障碍者採用枠の応募者に、スキルなど期待していません。
安定して毎日出勤できるか?長期の勤務に耐えうる心身の体力が備わっているか?を期待しています。
なので、資格は役に立ちません。
実務でも、私は、試験で習った機能を使おうとしがちですが、実習先のやり方があるので、使うと不正解となります。試験ではないので、ここはこのようにやってください、と指示されるだけですが。
しかし、このことも指示を受ける際に、担当者に質問しておけば済むことです。
今は、実習だからみんな優しいけども、実際の現場ではもっと強い言葉で言われると思います。
多分、MOSを持っているのに、こんなこともできないの?と言われます。
だから、MOSを取っても意味がありません。
もっともこれは、対企業として考えた場合です。
それなりに勉強を継続して資格を取ったことは自信になりますし、多少、企業側もこの人は継続して努力を続けられる人、という印象は持ってもらえるかもしれません。
私の場合、資格を取る前は、誰とも話をせずにふんぞり返って、モンスターと言われていたのに、資格を取った後は、支援員全員と話をするようになりました。
自己肯定感が高まったので、以前のようにふんぞり返って、他者に対して虚勢を張る必要がなくなったからです。
自分に対しても、継続して資格を取ることができたことは自信になりました。
でも、就職面接では、そんなことは企業担当者には、関係ありません。
今後、就活解禁の暁には、今の自分がどれだけ書類選考を通過できるのか、楽しみでもあり、不安でもあります。
とりあえず、履歴書にMOSを書いてもあまり意味はないと思いました。
ではまた。
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